海の向こうから。

自分を表現する場所

生み出すこと、産むこと

 

 

私はなにかのクリエイターになりたいと思っていた。

 

でも、実際はやってみたいことと自分がやれることに乖離があって理想通りには進んでいかなかった。

 

挑戦したことはいくつもある

インフルエンサー

・ハンドメイド作家

・作家

・ブロガー

などなど

 

でも自分には才能がない。そして継続する力もない。

私がなにかを生み出すことは無理なのだと悟った。

 

20代はすべて自分の可能性を見出すことに躍起になっていたと思う。

興味のある分野にはすべて手を出してとにかく勉強して実践してみた。

 

畑違いの分野だろうと知識と見分を広げるための努力は惜しまなかった。

 

 

だけど何一つ生み出すことはできず、ただの人間だった。

 

30代を目前として、私ははっとした。

今までなにかを自分一人の力で生み出そうとしていたけど

私が誰かと協力してやるべきことがあったんだと。

 

 

そして母になる選択をした。

生み出すことはできなかったけど、新しい命を授かり産むことができた。

 

それは紛れもなく奇跡であり努力云々の話ではない。

細胞レベルの小さな奇跡の積み重ねで命を産み出した。

 

 

生きているということは自己実現がすべてである。

自分からなにかを生み出すということは誰しもが実現したいことの一つで

私も何かになりたい自分と戦ってきた。

 

 

その前に自分が人間だと気づいたときに人間としてできる最高で最大の

任務に気づくことができた。

 

結婚して数年たっていた時だった。

 

新たな命を産み出せたことに私は誇りを持ちたい。

 

色々な人生の選択があるなかで、私はラッキーなことにパートナーがいて、

子どもを授かれる身体が夫婦ともにあったのだ。

 

それは奇跡的なことだ。

 

望んでも手に入らないものがたくさんあるなかで

私たちは大切な命を授かることができたのだ。

 

子どもを持たない選択ももちろんあった。

授かれないときは養子という選択もあった。

 

そして母になる覚悟をもちきれない自分もいた。

 

そんな葛藤や悩みをへて今がある。

 

なににもなれなかった私が人間になった。

 

それは誇るべきことだ。