海の向こうから。

自分を表現する場所

ねこと生きている

 

生まれてからペットを飼ったことはない。

そばにいたのは、人間よりも毛むくじゃらの家族だった。

 

物心ついたとき、私の家には三毛のメス猫がいた。

そして彼女は母だった。

 

彼女はあまり愛想がなかったけど子を守る母だった。

子猫が外に遊びに行って野良猫と戦うこともあった。

そう言うときは決まって、彼女が野良猫を追い払っていた。

 

自分より大きなオスの野良猫相手に、果敢に挑む小さな彼女。

その時の縞模様の背中は、本当にかっこよかった。

 

 

20年近く生きてとても長生きをしてスッと亡くなっていった。

 

 

 

あれから数十年たち、私たち家族のところにメス猫がやってきた。

彼女と違い、私にとってこの子は娘そのものだった。

 

赤ちゃんの時から私たちの家に来てご飯をあげて病院にも行って

お世話して癒されて喧嘩して怒って慰めてくれる。

 

私たちには子どもがいるけど、同じようにこの子も家族。

動物を飼うとわかる種を超えた家族の存在。

今度は私がこの子を守りたい。